ラフォーラ病(ミニワイアーダックスの重大な遺伝性疾患)

ワイアーへアードミニチュアダックスフンドのみの発症が確認されている遺伝性疾患
ラフォラ病』別名『遅発性ミオクロニーてんかん』についての報告書

 岩間純次

ラフォーラ病(遅発性ミオクロニーてんかん)

いまだに検査をしていないブリーダーからお買いになる場合は、以下の書類を作ると、子犬代金、7年間の飼育費及び諸経費、ラフォーラ病検査費用をブリーダーに請求することが出来ます。(発症年齢が約7歳以後の為)

契約書は、「瑕疵担保責任売買契約書」とする。

①    品種・・・ミニチュアワイアーダックスフンド

②    性別

③    生年月日

④    マイクロチップナンバー(ブリーダーサイドで、装着してある事が重要であり、獣医師の証明書が要)
   約5,000円位と思います。

⑤    ブリーダー住所、氏名、印

⑥    売買金額

⑦    引き渡し日、及び引き渡し場所

①    ~⑦は必須項目である。このような売買契約書を取り交わす。

日本の場合の7歳以上の発症率は、3割になると思われます。

ラフォーラ病についての記事は、英国ダックスフンドブリードカウンシルが著作権を有し、私が、使用許可を得て、JKCの国際部が訳したものであるので正確なものである。

なぜこのようなものを掲載したかというと、私は数年前から日本のミニワイアーダックスブリーダーへは、「ラフォーラ検査を是非受けてください」と訴え続けてきました。しかし、誰一人として受けた人がいない為、このような書類を作れば消費者の皆様が安心されると思った次第です。

尚、ラフォーラ病に関する私の投稿に於いての全責任は、私「岩間 純次」にあるものとします。

「ご質問はこちらへどうぞ」

  電話 0287-47-7631


私だったら、検査を受けない日本生まれのダックスフンドを絶対に買いません。

なぜなら?現在、研究結果が判明されているラフォーラ病(遅発性ミオクロニーてんかん)は、JKCが異毛種間交配を認めている為、全ての毛種に遺伝されているであろう。おそらく、約50%位のダックスは、ホモ遺伝子を持っていると推測できる。発病するかしないかは断言できないが。
私の犬は約10年前より、この遺伝性疾患の研究及び撲滅の為に検査をしてきた。
以前のデータ  
クリア・・・=10頭
ヘテロ・・ =30頭
ホモ・・・・=43頭  
約10年かけてクリアの犬を作る努力をしてきた。
個人がこれだけの努力をしており、日本のワイアーダックス界の健全性を願い、再三JKCに協力を依頼しても、それを広報誌に載せたりすると繁殖者が減り、登録料収益が減る為、クラブとして「検査を受けてください」と言及する事は出来ないと協力を得られない現状。
JKCの上層部は遺伝病の恐ろしさを知らなすぎる。世界経済の中では先進国である日本だが、こと愛玩動物に対しての考え方、取り組み方はまだまだ発展途上である。(出産等数だけは世界で上位だが、それだけ殺処分されている可哀想な動物たちが多いとも取れる。)

From:
Sent: Wednesday, November 18, 2015 10:48 AM
To:
Subject: FW: from Junji  
まず、この度の日本でのラフォーラ病に関してのあなたの協力に、心より感謝申し上げます。 私は、約40年前にジーナから、イギリスチャンピオンを5~6頭、台牝を10頭程譲り受けて、ミニワイアーダックスをスタートしました。2006年からラフォーラ病の検査をして、その時点の所有頭数は83頭でした。その中で、クリアが10頭、キャリアが30頭、ホモが43頭でしたが、10年かけて改善に取り組んできて、現在ホモは2頭のみとなりました。 現在のジャパンケネルクラブは、ラフォーラ病を追求すると、子犬の繁殖数、登録数の減少、しいては収益の減少に繋がる為にこの病気の取り組みに消極的な営利団体であるとしか言いようがないでしょう。ドッグショーも年間200回以上開催しており、独自の基準を設け、チャンピオンの大量生産をしています。ショーの主催者からジャッジに、審査についてのリクエストがあるなど多くの悪い噂も多いです。日本のジャッジをすると格が下がるのでは?私も現在は日本のショーには殆ど出陳しなくなりました。今年の7月にジーナに送ったBlueyが、今後活躍してくれる事を楽しみにしている位です。 貴方に協力をして頂いた事を基礎に、ジャパンケネルクラブが、日本のダックスのラフォーラ病撲滅に真摯に取り組んでくれる事を願いつつ、犬の幸せの為に、私はこれからも努力をしていくつもりでいます。 英国ダックスフンドブリードカウンシルの今後のご発展をお祈りいたします。」  岩間純次

 From:
Sent: Tuesday, November 17, 2015 12:25 AM
To:
Subject: from Junji  
Hello Ian,First of all, we thank you so much for your great cooperation for Lafora eradication activities in Japan.We have been breeding of Mini Wire starting with 5-6 dogs of Eng.Champion and 10 Dams bought from Zena about 40 years ago. We have been having Lafora test to all of our dogs since 2006 (83 dogs we had then).  At the time, 10 dogs with “Clear”, 30 dogs with “Carrier” and 43 dogs with “affected”. We have been trying to do our best for improvement of the situation since then. Now, “affected” became 2 dogs only.I’m ashamed to say that JKC has a negative attitude toward Lafora eradication activities because they are afraid to decrease in number of registered puppies and breeding of Mini Wire. JKC think if they pursue Lafora disease proactively, it leads to decrease their profits. I have nothing left to say except they are a commercial organization. They are holding dog shows more than 200 times a year and they produce a large number of Champion dogs based on the standards that is defined originally by JKC. In addition, there are many bad rumors that a sponsor of Dog shows gives Judges something favorable requests regarding judging of Dogs and so forth...  Therefore, I seldom show my dogs at Dog shows in Japan lately. We sent one of my dogs named “Bluey” to Zena on last July and we just are anticipating his success at Shows in EnglandThanks to your cooperation, JKC took a step forward anyway, we just hope that they will work more seriously on Lafora eradication activities near in the future and we will continue to intensify our efforts to this matter and Dog’s happiness. We wish the UK Dachshund Breed Council will have many more successful years. Best RegardsJunji

From:
Sent: Tuesday, November 17, 2015 3:06 PM
To:
Subject: FW: from Junji 
岩間様
イアンからの返事です。  ジュンジにメールのお礼を伝えて下さい。深く感謝しています。ラフォーラ病に率直に向き合い、率先して犬たちに検査を受けさせてきたことなど、彼は称賛されるべきです。彼の成功を祈っております。イアン 

From:
On Behalf Of
Sent: Tuesday, November 17, 2015 4:28 AM
To:
Subject: Re: from Junji
Please thank Junji for his message which I very much appreciate. He is to be commended for his openness towards Lafora Disease and for being proactive in having dogs tested. I wish him every success. Ian

ラフォーラ検査をなぜ受けない?

ラフォーラ病(遅発性ミオクロニーてんかん)は、重大な遺伝性疾患である事が解ってきた現在も、日本の(北は北海道~南は九州まで)英国系ミニワイアーダックスフンドの繁殖をしているブリーダーの、誰一人としてラフォーラ検査を受けない現状。私のところへ検査の問い合わせが来ているのは、一般の愛犬家の方のみである。生涯家族の一員として共に生活をしていくのに、飼い主の愛情として行動を起こしてくれたことを大変嬉しく思っている。職業として繁殖をしている人であれば、売る側の責任として、繁殖に用する犬は是非検査を受けるべきである。いや、義務がある!自称、愛犬家のブリーダーと言っている人は、尚更である。遺伝学をもっと勉強するべきである。子犬を求める一般愛犬家の方に、再度声を大にしてお伝えする。検査を受けないブリーダーから子犬を買う事は、避けるべきであると!今後私は、検査を受けないブリーダーを、法律で許される範囲で公表していく考えでいる。
2015.11.19 岩間 純次

日本の犬界ではまだ認知度の低い遺伝性疾患の「ラフォーラ病Jについて、皆様に周知ご理解して頂こうと、英国ダックスフンド品種協議会会長のIanJ Seath氏、及びZenaThorn-Andrews女史の協力を得、今回ご報告の運びとなりました。
資料は、英国ダックスフンド.プリード.カウンシルの許可を受け刊行しています。

< Zena Thon-Andrews女史~岩間へのEメール>
ダックスフンド.プリード.カウンシル発行の、ラフォーラに関する全ての記事も刊行する事を許可します。尚刊行の際には「英国ダックスフンド.ブリード.カウンシルの許可を受け刊行」と記載してください。

<Ian Seath氏~'ZenaThorn-Andrews女史へのEメール>
彼らがブリード.カウンシル発行の全ての情報も、翻訳して使用する事を許可するのかどうか彼らに伝えて下さい。
私は我々がより多くの情報を共有し、協力していくのが良いかと思います。
なお、私が要求するのは、彼らに情報源を認識してもらう事だけです。

ダックスフンドの事実情報:ミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンド(MWHD)
に於けるラフォーラ病

<ダックスフンド・プリード・カウンシルからの健康及び福利情報>
岩間純次よりIanへの質問状
2015年6月13日
岩間純次殿
拝啓
貴信拝受致しました、貴殿からのご質問への回答は下記の通りです。
1. 3つの優先すべき疾病は特定の順番ではありません。仮にそれらに)順位を付けるのであれば、6つのバラエティー全てに影響を及ぼすIVDDを最初に位置付けるでしょう。
また、その次には病状の深刻さ及び私共がテストしたミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドの約8%から10%が罹患していたことを踏まえ、おそらくラフォーラを挙げるでしょう。その他にも私共が心配している疾患には、ミニチュア・ロングへアード・ダックスフンドの癲癇及び二重捷毛、並び、にワイアーへアード・ダックスフンドの心臓疾患があります。
2. 腰痛疾患は6つのバラエティー全てに影響を及ぼし、その有病率の範囲は9%から25%になります(私共の最新の調査結果をご覧下さい(http://goo.gl/Igycdq)。ラフォーラ病はミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドのみに、また、コード1PRAは3つのミニチュア・バラエティーのみにそれぞれ影響を及ぼします。
3. 私共は他国からの報告書は持っておりませんが、最近の調査にはオース下ラリアからの
200頭近いダックスフンドも含まれておりますので、彼らが独自のデータの報告書を作成してくれることを願っています。英国KCのデータ以外で私共が持っている唯一のデータは、北欧のアグリア保険会社のデータベースに刊行されている研究報告書だけです。
IVDDに関するヨーロッパ及びアメリカの研究概要も添付致します。
4. 一般の方々も受けられるラフォーラ病のテストを提供している研究所で、私共が存じて
いる唯一信頼性のある研究所はカナダのMinassian医師の研究所だけです。そのため、どうぞBerge Minassian医師に連絡をお取り下さい(berge.minassian@sickkids.ca)。テスト費用は約CAD300であり、テストには血液サンプルが必要となります。このテストは英国KCにも承認されており、英国の全てのテスト結果は英国KCにより犬の登録詳細に記録されます。

上記が貴殿のお役に立つことを願っておりますが、何か他に必要なものがありましたら私までご連絡下さい。
敬具
Ian Seath

ラフォーラ病とは何か?

ラフォーラ病とはMWHDに影響を及ぼす遺伝性の癲癇です。
この症状は犬が効率的にデンプンを糖に処理できないために現れるもので、時間と共に不溶性デンプンの血小板が徐々に中枢神経系に蓄積されていきます。調査結果では、ほぼ全ての犬が多かれ少なかれ臨床症状を発症することが指摘されています。通常、5歳以降にミオクローヌス(けいれん。特徴的に、これは閃光灯、突然の音及び動き、特に犬の頭部の近くで生じた時に誘発される可能性があります。)及び/または全身性または複雑部分発作を含む様々な症状が現れます。この疾病は進行すると運動失調、失明及び認知症のような他の神経症状を引き起こす楊合があります。

ラフォーラ病はどの犬種でも自然発症する可能性はありますが、ミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンド、パセット・ハウンド及びピーグルは罹りやすい素因を持っています。
一般的に、動物に於ける最初のサインは5歳以上(平均7.5歳)に現れ、牡・牝両方共罹患します。ピーグルはより深刻な疾病を患い、関連癲癇は薬物括抗性である可能性があります。

ラフォーラの遺伝子

ラフォーラは常染色体性劣勢遺伝疾患です。犬は『罹患犬』と分類された各両親犬から1つずつ、合計2つの突然変異遺伝子を受け継がなければなりません。ラフォーラの突然変異遺伝子を1つのみ持つ犬は『キャリアjです。疾病による臨床的な影響を受けることはありませんが、他の「キャリアJまたは「罹患犬j と交配して生まれた仔犬の中には2つの突然変異遺伝子を受け継ぐ仔犬がいる可能性が高く、そのため臨床的な影響を受けます。突然変異遺伝子を保有しない犬は「クリアJです。
(ラフォーラ病の研究及び遺伝子の詳細についてはhttp://laforadogs.org/about-lafora/geneticsをご覧下さい。)

ワイアーへアード・ダックスフンド(WHDC)テスト・プラグラム

2010年以降、ワイアーへアード・ダックスフンド・クラブはラフォーラ・テスト・プログラムを実施しています。2014年3月までに400頭以上のイギリスのMWHDがテストを受け、2013年8月以降はカナダ・トロントのHospital for Sick ChildrenのBerge minssian医師と彼のチームが開発した完全なDNAテストを250頭以上が受けました。そしてテストの結果、約10%が「罹患犬」 、40%が「キャリア」、そして50%が「クリア」でした。

英国KC承認テストの項目になります。画面上で確認してください。

英国KC承認テスト

2014年3月に、英国KCはトロントのDNAラフォーラ・テストを承認しました。テストのコピーは英国KCに直接送付され、その結果は犬の登録詳細に追加され、また、次のプリード・サプルメント、新しい登録証明書、今後の子孫犬の証明書及び英国KC健康テスト結果ウェブサイトにも掲載されます。
ABSブリーダー:ラフォーラは現在「推奨」DNAテストに分類されています。

症状が起こる理由に関する専門家の説明

犬は効率的にデンプンを糖に処理することができません。ラフォーラは中枢神経系及ひ脳を含む体全体の細胞内に不溶性血小板(ラフォーラ物体)が蓄積された結果であり、それらは神経系を妨げます。

科学

ラフォーラ病は糖質代謝に関わるタンパク質であるマリンE3ユビキチンリガーゼをエンコードするEPM2B(NHLRCl)の突然変異が原因となって引き起こされます。初期のデータでは、それらのタンパク質が過多に蓄積された糖質に対し、ニューロンをセーフガードしていることが示唆されていました。この疾病の特性は細胞内、特に神経系、肝臓及び筋肉組織内の毒性のデンプンのような物資(ブドウ糖)の蓄積です。ラフォーラ疾病は常染色体劣性遺伝を有しており、即ち、父犬と母犬の両方がキャリアであるか(疾病のサインは見られないが異常遺伝子を伝える可能性がある)、もしくは疾病に罹患しているのです。

更なる情報

自身の犬が罹患していると思う方は、資料ページにアクセスし、自身の獣医師に提供できる

く症状〉

ラフォーラの症状は4歳以上ならいつでも現れますが、一般的には6歳から7歳ごろに発症し、徐々に進行します。最初の顕著なサインには下記事項の1つ以上が含まれます。
全身発作
複雑部分発作(犬が放心状態になったり、一時的に動く能力を失ったりする)
ミオクローヌス(ピックリしたようにサッと身を引く-所有者/獣医師の人たちの中には最初これを行動連鎖と誤診してしまう場合があります)
運動失調(不安定)
奇妙な歩様(強直性歩行、飛び跳ねるような歩様、弾むような歩様)
視力障害(焦点を合わせにくい)
認知症
睡眠障害/夜中の不安定な行動(要確認)
失禁-大便及び小便
攻撃性ー犬及び/または人間に対して
パニック障害-未知の敵を恐れているような甲高い悲鳴、非常に怯えている、所有者を
認識しない
英国ワイアーへアード・ダックスフンド・クラブ(WHDC)のみが世界で唯一畜犬のラフォーラ・テスト・プログラムを実施しました。この結果、10%のミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドが「罹患犬」(いずれ症状が現れる)、35%が「キャリア」(繁殖の際に遺伝子が受け継がれる可能性有)と診断されました。

くラフォーラ病:進行調査〉

この調査はミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドに於けるラフォーラ病の進行研究の一環です。この調査はダックスフンド・ブリード・カウンシルの健康小委員会及びClareRusbridge 医師(神経科の獣医師)によりサポートされています。ラフォーラの臨床兆候が見られる犬またはまだ症状は現れていないものの、テストの結果遺伝的に罹患していることが分かっている犬の所有者の方々にご協力頂ければ大変幸甚に存じます。ラフォーラに罹患している犬、もしくは罹患しているかもしれない犬を1頭以上所有している場合は、同じ調査ウェブアドレスを使用し(この最後に追加調査提出のオプションが表示されます)、ぜひ追加調査にもご協力下さい。
確かな日程が思い出せない欄がある場合は、予想日を入力して下さい。

収集されたデータは全て秘密扱いとし、研究目的のみに使用します。所有者の氏名も犬名も公表されません。なお、この調査に情報を入力することで、貴方はこの研究プロジェクトのために自身のデータが使用されることを承諾したものと見なされます。
また、貴方がミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドの英国の所有者の場合のみ、この調査に情報を入力して下さい。

安全な繁殖vs 危険な繁殖

下の繁殖チャートの拡大イメージを本冊子またはht中://www.whdc.co.uk/lafora-test-results.php
でご覧下さい。

(*チャート)

(注:WHDCサイトの「非罹患犬」は、犬が罹患はしていないことは識別することができる以前のテストからの結果ですが、それらの犬たちで、もキャリアもしくはクリアのいずれかである可能性があります。)

当該疾病は「後期発症」であるため、MWHDの「罹患犬」の繁殖を回避するためには、交配する前に全てのブリーディング・ストックに対し完全なDNAテストのスクリーニングを実施する他ありません。

当該疾病に「罹患した」犬たち、または突然変異遺伝子の「キャリア」の犬たちを、他の突然変異遺伝子保持犬と繁殖した場合、より多くの「罹患した」仔犬を作出するリスクが生じます。

2013年10月にDBCニュースレターで、過去9月間に繁殖された仔犬のうち約57%が「危険」で、罹患した仔犬を作出すリスクがあることが明らかにされました。

(*表)

危険な組み合わせは下記の通りです。
テストを受けていない犬とテストを受けていない犬
キャリアとキャリア
罹患犬とキャリア
罹患犬と罹患犬
キャリアとテストを受けていない犬
キャリアと非罹患犬
罹患犬と非罹患犬
非罹患犬と非罹患犬
テストを受けていない犬と非罹患犬

利用可能なDNAテストがあるにも関わらず、多くの危険な仔犬が繁殖されていることは何の言い訳もありません。

誰がテストを受けるべきか?

ブリード・カウンシル及び英国に於ける全てのダックスフンド単犬種クラブの倫理規定には下記が記されています。

私は重い遺伝性疾患の罹患犬またはキャリアのいるストックからは繁殖しません。特に私は重い遺伝性疾患を患っていたり、またはキャリアの犬が種牡として使用されることを許可せず、台牝の選択についても慎重に行います。私の犬種がキャリアである遺伝性疾病/病気のヘルス・スクリーニング・テストが利用可能であれば、私は所有する全てのプリーディング・ストックにテストを受けさせることを約束します。

ショー・ウイニング・ドッグの所有者

無責任な繁殖をベット所有者や経済的な理由のみで繁殖する人々のせいにすることは簡単ですが、2013年及び2014年のトップ・ドッグの分析によると(www.showdach.co.uk)、ショー・ウイニング・ドッグの55%が2014年3月初旬までにテストを受けました。テストを受けた牡犬のうち、罹患犬は4%のみでした。個体数の罹患犬平均が10%であるのと比較すると、これは良いニュースであるか、または罹患犬の可能性があるためテストを受けなかった犬たちがいることを暗示しているのかもしれません。ショー・ウイニング・ドッグこそが繁殖に求められる犬たちであるため、それらの犬たちが個体数の一般的な健康により多くの影響を与えます。そのため、トップ・ウイニング・ドッグの所有者が皆を導いていくべきです。

種牡の所有者

種牡の所有者は、自身の犬の状態だけでなく、交配相手の牝犬の状態も把握する責任も担っています。そのため、交配相手として危険な牝犬との交配は拒否しましょう。


積極的な取り組みを見せ、自身を「安全な」ブリーダーとして宣伝しましょう。犬にテストを受けさせ、安全な組み合わせの繁殖のみ許可しましょう。さらに良いのは、自身の種牡をテストした上で、テストを受けた犬との交配しか許可しないと主張することです。そうすることで他の人々にもテストを受けるよう促せます。

台牝の所有者

自身の犬と予想される種牡の両方の状態を拒握しましょう。罹患犬が生まれないことが保証されなければ、交配をすべきではありません。残念ながら、所有者の言うことを常には信じることはできないことを私たちは経験上知っています。

罹患した疑いのある犬の所有者

1. 自身の犬に症状が現れた場合、直ちにブリーダーに注意を促し、できるだけ早く自身の
犬にテストを受けさせて下さい。
2. 英国KCテスト結果ウェブサイト及ひWHDC結果ページ上で、自身の犬の母犬、父犬及び同胎犬の状況を確認して下さい「罹患していた場合は、WHDCテストページ上の図表及び情報を用いて自身の犬が罹患犬か否かを判断するか、もしくは.WHDCテスト・チームに助言を求めて下さい。

どのように自身の犬のテストを受けさせるか?

英国KC承認ラフォーラDNAテストは、WHADCの支援と共にカナダのHospital for Sick ChildrenのBerge Minassian医師から受けることができます。

テスト料金は輸送料及び獣医師料を含め約£225ですが、英国に於けるWHDCのテスト・セッションを介してテストを行う場合、助成金には限られた期間がありますが、獣医師料及ひ輸送料を最小限にし、所有者のためのテスト手順が簡素化されます。合計助成金は£150となります。各々のテスト結果を「非罹患犬」から「キャリアj または「クリア」に更新したい人々のためには更なる助成がなされます。

最新ニュースをwww.whdc.co.ukで確認するか、またはテスト・チームに次のテスト・セッションの日程を確認して下さい。
~
NoraPrice :01543 276797
laforatesting@myostoffice.co.uk

Sue Holt:0161 308 4403
susan.holt@talktalk.net

所有者はMinassian医師に直接テストを要請することもできますが、個々の質問は医師の重要な研究時間を割き、人間や畜犬のための治療の開発を送らせてしまします。質問者は自身でテスト、輸送、書類手続き及ひ支払い等の手配を行わなければなりません。また、テスト結果は:WHDC及て英国KCと共有されます。

〈更なる情報〉
ダックスフンド・フリード・カウンシルの健康ウェブサイト
www.dachshundhealth.prg.uk

ダックスフンドの最新の健康び福利情報及び助言については、こちらをご覧下さい。

このDBCダックスフンド・ファクト冊子は下記グループと合同で作成されました。

Laforadogs Support Group
ラフォーラ撲滅に取り組んでいます
ラフォーラに苦しんでいる犬たちの管理及ひ対処に関するアドバイスを行っています

く検査を受けるべきか?>

飼っている犬がミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンド、ピーグルまたはパセット・ハウンドで、下記項目のいずれかが該当する場合は検査を受けるべきです。

4歳以上で、リストされている症状が複数が現れている場合。
英国の血統を持ち、繁殖を予定している場合。
4歳以下ではあるが、同胎犬が罹患犬またはキャリアと診断された場合。貴方の犬が罹患犬の場合は、早期からの食事療法により影響力を減少させることができるかもしれません。

Here'sHow

英国以外のミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンド所有者のためのメモ:

WHDCのテスト・プログラムのおかげで、私共は英国のミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドの10%のみが罹患犬であり、35%がキャリアであることを知ることができました。

英国で繁殖された犬は他国に輸出されており、その中にはキャリアの犬たちも含まれています。そのため、この疾病が既に国際的に知られている可能性が高いです。大口で同様のテストを受けなければ、ラフォーラが他の地域では存在していないことを確かにすることは不可能です。また、それが輸入によるものなのかも生まれつきのものなのかも分かりません。

他の犬種の所有者のためのメモ:

ラフォーラは他の犬種にも影響を及ぼすことは分かっていますが、どの頻度でそれが生じるのかに関する記録はありません。他の形態の癲癇を含む症状は、他の疾病によるものかもしれません。
繁殖する方は、検査を受けて1及び2の組み合わせでの交配をすることが望ましいです。3~6の組み合わせでの交配は極力避けることをお勧めします。

遺伝的多様性を維持するために、ダックスフントは‘理事会繁殖とWirehairダックスフンドクラブはクリア/クリアでクリア/キャリア交配の両方が許容されることをお勧めします。

一流の獣医専門家からの助言に基づいて、DBCとWHDCにはラフォラ影響を受けた犬があるために飼育されてはならないことをお勧めします。

2015年9月発行 JKCダックスフンド部会報<第16号>の内容に、重要な点の記述がなされていなかったため、ここに追記します。 

〈ミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドの購入〉
ミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドを英国にて購入するための助言トップ10

始めに:素晴らい選択です!ミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドは素晴らしいペットになるでしょう。ミニチュア・ワイアーヘアード・ダックスフンドは購入する際シンプルなルールに従えば、大変ハッピーで、概して健康な楽しい犬種です。しかし気を付けて下さい。 1頭ではきっと物足りないでしょう!

1. ダックスフンド・プリード・カウンシルのウェプサイト上の、ダックスフンドの購入及び所有に関する役立つアドバイスを熟読して下さい。
2. 仔犬の両親犬及び/または販売している犬のラフォーラ状況について知らないブリーダーは避けて下さい。
3. これまで一度もラフォーラにはなっていないため、自身の犬たちは安全だというブリーダーの言葉を信用しないで下さい。
4. ある犬が「ラフォーラ非罹患犬(LaforaUnaffected)」である場合は、そのテストは現在のDNAテスト・プログラムより前の物です。これは「クリア」と同じではなく、キャリアである可能性もあります。
5. ラフォーラ・テストの料金は高過ぎ、時間もかかり過ぎるという人の言葉を信用しないで下さい。ワイアーヘアード・ダックスフンド・クラブを介せばラフォーラのテスト費用はたった£150 (補助金)であり、3カ月で結果も出ます。通常の仔犬の料金や、罹患犬の世話のために費やす費用やストレスを考えれば安い値段です。
6. ミニチュア・ワイアーへアード・ダックスフンドも他の全てのミニチュア・ダックスフンドのバラエティー同様に、Cord1PRA (後に失明させたりする眼の疾病の一つです)の検査も受けるべきです(または遺伝的にクリアであることの確認)。これはアニマル・ヘルス・トラストを通せば簡単にできます。
7. 仔犬が「ペット」であるため英国KCに登録されていない場合は警戒して下さい。現在全ての健康テスト結果は英国KCのウェプ、サイト上に掲載されていますので、登録しないことでブリーダーはテスト費用や気まずい質問を避けているのかもしれません。にもかかわらず、英国KCに登録されている仔犬と同じイ立の売値を付けているかもしれません。
8. これまで背に何らかの問題があったかどうかもブリーダーに確認して下さい。背の問題は比較的ダックスフンドにおいては一般的ですが、スリムに保ったり、良く運動をさせたり、弱いラインとの繁殖を避けることでリスクを最小限にすることができます。

しっかりリサーチして、正しい犬を待ちましょう。どこかにラフォーラ/Cord 1 PRAを患っておらず、強い背や素晴らしい気質を持つ犬がいるはずです。そのような犬を探し続ければ、きっと長年に亘りハッピーで健康的なコンパニオンを得ることができるでしょう。

岩間談

以上の報告は、英国ダックスフンドカウンシルの報告ですが、日本には約40年前から英国生まれのミニワイアーダックスが輸入されています。ラフォーラ病は重大な遺伝疾患ですから、血統の5代~10代前に英国の血が1本だけでも入っている犬に於いては、検査をお勧めします。
英国以外のミニワイアーダックスに関しては、調査、研究をしているかの情報はありません。

当犬舎のラフォーラ病対策

現在、英国を主に当犬舎もラフオーラ病の撲滅に一体となって活動しております。この病気は、約18年くらい前にカナダの人間の病院の院長が、ミ二チュアワイアーダックスの愛好者であり、飼っていた犬が10歳以上になって癲癇に似た症状が出たため、あらゆる研究をし、過去には無い病気であると判断されました。その論文が発表されたことを受け、愛犬王国である英国ケンネルクラブは、大変重要視して種々調査研究したところ、このラフォーラ病が一番多いのがダックスフンド、次にピーグルとパセットハウンドに多い事が判明しました。このラフォーラ病の遺伝因子を持っているか否かの検査は、世界に2か所しかなく、上記のカナダの病院が1箇所、日本lこ1箇所あるのみです。

当犬舎は2009年より、日本獣医生命科学大学のあざかみ大吾博士(獣医学部獣医保健看護学科臨床部門教侵)と提携し、検査をしており、極力この病気が遺伝しないような交配を考えて実施しております。日本でこの病気の検査を実施しているのは、当犬舎のみです。
現在、日本獣医生命科学大学、あざかみ博士は個人の検査依頼は一切受け付けておりません。
(当犬舎は1犬種のみであり、約60頭の犬全ては、血統、マイクロチップナンバーが大学に釜録されており、この病気の撲滅のための研究に協力しています。)また、大学病院への個体に関する情報情求はお控えいただきたく存じます。当犬舎も個体ごとの情報開示はいたしておりません)
この検査は、大変緻密な検査をするため、結果が出るまでには6か月くらいを要します。

当犬舎は、上記の病気以外に英国の4リッタールール(全犬種共4固の出産まで、1歳以上7歳までの出産には血統書を発行するが、それ以上の出産は認められない)を念頭l二、健康な子犬を愛犬家の方にお渡しできるよう努力しております。

遺伝性疾患ラフォーラ病(遅発性ミオクロニーてんかん)撲滅に消極的な方々への警告!

日本のダックスは9犬種あり、スタンダード(ロング、スムース、ワイアー)、ミニチュア(ロング、スムース、ワイアー)、カニンヘン(ロング、スムース、ワイアー)、このいづれの組み合わせの交配をしても、髭があるからワイアー、髭が無いからスムースと言ったような、いい加減な血統書発行をJKCはしている。
すべてDNAが違うのだから、こんな血統書を発行するJKCは何だ?!
異毛種間の交配を認めているのは日本とアメリカ位で、あとの諸外国は禁止しているのが実情である。
現在、遺伝性疾患であるラフォーラ病(遅発性ミオクロニーてんかん)は、英国が率先してミニワイアーダックスの検査をしており、英国ケンネルクラブに於いては、検査を受けていないブリーダーの犬は買わないように推奨している。
英国は異毛種間の交配を認めていないから、他の毛種に遺伝する事はないが、日本のように異毛種間の交配を認めている場合、全てのダックスにこのラフォーラ病遺伝子が広がっている可能性が高いと考える。
真剣に日本のダックスの将来を考えるなら、全てのダックスがラフォーラ検査を受ける必要がある。
特にミニワイアーダックスの繁殖者で、検査を受ける意思を持たない人がいるなら、即刻繁殖を止めるべきである。
遺伝病は、月日がたてば治るものではなく、永久に遺伝するからである。
なぜ
JKCは、ラフォーラ病に関して強くブリーダーに検査を勧めないのか?
それは、JKCは利益優先の営利団体だから!繁殖者が減れば子犬の登録数も減る、結局利益が減る。この一言に尽きる。
犬の健康や幸せより、お金の団体という事です。いくら私が声を大にして訴えても、トップの判断らしく、病気の撲滅に消極的なクラブである事は本当に悲しいですね。

ジャパンケネルクラブ 永村理事長殿

私は、JKCの会報ガゼットにラフォーラ病の記事を掲載していただくという岩間さんの提案を支持するためにこのメールを書いております。
DNA検査によりアフェクト、キャリア、クリアという正確な結果を得るために、英国ダックスフンドブリードカウンシルはトロントにある小児科病院のMinassian医師チームと共に取り組んできました。それにより、繁殖からこの病気を取り除く可能性も見えてきました。

今の所、イギリス国内総数においてはアフェクトが約10%、キャリアが30%強という結果が出ております。検査は適切であり現在私たちの手引きには、繁殖はキャリア、クリアの犬のみ、キャリアの犬の子供は検査をすることとしております。これはイギリスにおける総ミニチュアワイアーヘアードダックスフンドからこの病気を撲滅するためにかなり役に立つと思われます。
この情報がガゼットに掲載されるであろうジュンジの記事と共有され、あなたのお役に立つものであると見出していただけたら幸いです。私たちは日本の全てのミニチュアワイアーヘアードダックスフンドのオーナーさんたちに以下の事を推奨します。
・ラフォーラ病の検査をしていないミニチュアワイアーヘアードダックスフンドの英国からの輸入はしないこと
・検査結果がアフェクトの犬を輸入しないこと、なぜならばもしアフェクトの犬で繁殖した場合、遺伝子給源に少なくともキャリアの仔をもたらしてしまうからです。 
もしあなたがジュンジの記事を掲載していただけるのであれば、今後の日本におけるダックスフンドの健康を保持するためにブリーダーさん達が可能な検査を受けることを促進し、ラフォーラ病の認知度を上げるために大きな貢献となることでしょう。

イアンJシース
英国ダックスフンドブリードカウンシル議長
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